利尻島に着いたのは五時ごろ。 十キロ先の沓形岬キャンプ場まで走ります。
残念ながら利尻富士には雲が掛かっていました。フェリーの中では少し見えてたのに。 島の夕暮れの雰囲気は穏やかでいい感じです。遠くには翌日渡る礼文島も!
沓形岬のキャンプ場はなかなかいい場所でした。 場内に灯台があるのはなかなか珍しい。 そして、歩いて五分かからないぐらいの「利尻ふれあい温泉」。 ここのお湯は黄土色。濁っていて泥水のようにも見えます。 約33度の源泉にも浸かれたので長いことのんびりしてました。 すぐのぼせる人にはありがたいお湯でしょう。 この温泉、成分もなかなかハイレベルらしいです。
キャンプ場では近くの中学生に絡まれたり(相撲とかキャッチボールの相手させられただけね)、 連泊中の旅人たちと晩ご飯食べたり楽しかった、けどものすごく眠く九時には寝ました。
で、翌朝。八時に出発。 一周まで残り40キロを走ります。 島中で昆布採りや昆布干しやってました。ウニ採りの現場には遭遇せず。
半周したところでだんだん利尻富士の雲が晴れて立派な姿を見ることができました。 間近で眺めてると登りたくなります。
のんびり走っているとライダーに追い越されました。しばらくすると、どこかに寄り道していたのかまた同じライダーに追い越されます。 これが三回ぐらいあったと思います。
港着いて食堂でウニ丼食べようとしたところでまた遭遇。 フェリー降りる前にちょこっと話した人でした。
その人もウニ丼食べるつもりだというので一緒に食堂に入ります。
その方は社会人で、休日を使い札幌から来ていたようです。 お互いの旅の話なんかをしていると、来ました、ウニ丼が。
まず、色に驚きました。鮮やかなオレンジ色。 口に入れると溶けてくような感触。 本州のウニとは別の食べ物です。 そんなにウニ好きじゃないし飽きるんじゃないかと思ってましたが、それはない。 このウニ丼なら何杯でもいけます。 はまりますよこれは。礼文でも食べました。
で、食べおわると社会人の方が「いい話聞かせてもらったからおごらせてもらうね。」
えー!とんでもない! さすがにウニ丼おごってもらうわけには! 断ろうとしますが結局ごちそうになりました。
ほんとうにありがとうございました。 これから先、ウニ丼を食べる度にこの感謝の気持ちを思い出すことでしょう。
思えば、今回の旅は出会った人にお世話になってばっかです。 この恩返しを必ずいつか!
社会人の方は稚内行きフェリーに乗るので見送りをしてお別れです。 こうしてすばらしい思い出ができました!
利尻へ渡るフェリーは二時間後。 港の横にあるペシ岬に登って海を眺めてました。 天気は最高! 海と空の青さ、島の緑に利尻富士まで一望できものすごく爽やかな気持ちになりました。
岬から下りて自転車に戻るとショックなことが。 ハンドルに掛けていたビニール袋からパンとラーメンが消えていた。 ご丁寧にゴミはそのまま。 カラスにやられたようだ。完全に油断してたなー。
そんなことを最後に利尻から礼文へと渡ります。
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うに丼と旅人との出会い、イイですねぇ。
利尻のカラスは、めちゃめちゃ賢いですよね。
私も利尻島で、自転車のバッグのチャックを開けられ、中身を散らかされました。
ドイツ人チャリダーのウリも、礼文島でカラスに荷物を襲われたと言っていましたよ。
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利尻でカラスにやられた人って多いんですね!
ビニール袋はともかくチャックまで開けるとは恐ろしい。