2011/06/04
四国遍路、準備、0日目。京都→神戸
前置きで触れたように、衝動的に始まった遍路。行こう!と思ったのが5月18日の昼過ぎ。道具も揃っているわけだから、今すぐにでも出発して神戸0:55分発のジャンボフェリー乗船を目標にしようとする。でもそんなに上手くはいかない。まず、キャリアに荷物を縛り付けるゴムロープ、これが行方不明。そしてライトを自転車に取り付けるブラケットの破損。
神戸まで6時間は掛かるとして、乗船手続きのことも考えれば18時には出発したい。気合いで間に合わせよう!と頑張るも15時ぐらいにあきらめ、19日の出発に変更。これで一気に楽になった。
ホームセンターに向かいゴムロープ購入、ついでにテント用の防水スプレーも購入。さらにはアウトドアショップにてゴアテックス用の洗剤と撥水剤も購入。2007年、日本縦断に備えて買ったカッパも随分とへたってきている。この機会にちゃんとしたメンテナンスをしたくなった。出費がかさんでしまう。
ライトのブラケットについては自転車屋三店ほど回るも見つかるわけが無く。ネットなら入手出来そうだけど、三日はかかる。仕方がないのでそのままの状態で頑張る。接着剤やチューブの切れ端を駆使してなんとか固定は出来るようにして、取り外しは面倒だけどネジ式で我慢。
結局、服とかの荷物類の準備はしないまま就寝。
そして目が覚めると19日昼過ぎ。18時出発にしてもまだまだ時間あるな、と余裕をかましているとあっという間に時間が過ぎ、あ、これは間に合わないな。とあきらめの境地。
じゃ、その次の便は?10:35分か、早起きして出発だな。ということでのんびり準備を進めて、22時ぐらいには完了。
さあ、寝ようか、という23時。ジャンボフェリーの時刻を確認、ここで衝撃の事実判明。
10:35分発は高松発の時刻で、神戸発だと5:40分なのである。とんでもない勘違いだ。
5:40分を逃すと次は15:30分で、高松着は19:30分。寺なんてとっくに閉まっている。丸一日無駄になってしまうのだ。
なんとしても5:40分に乗ろうということで急遽着替えて23:30分出発。
余裕を見て5:00には着きたいから、神戸までの70kmを5時間30分で行かなければならない。
平均時速12.7kmか。平地だしなんとかなりそうかな、と思いながら走り出す。
大型車の交通量多めのR171を避けて、桂から西国街道のルートを選択。171に比べれば山沿いを走るので向日市、高槻付近で若干アップダウンが多いがするけど、全く気にならないレベルで、ペースが落ちることはない。所々迷子になったのか?と不安になることもあるけど、携帯のナビでなんとかなる。
西国街道のナイトランといえば、おととしの夏が思い出される。150km走った後のナイトランなんて今思えば良くやる気になったものだ。「早くあの子に会いたい」なんて気持ちが原動力になったわけだけど、今回の遍路ではそんな風な、人と人との関わりとかそこに生まれる思いやりみたいなものの大切さを改めて思わされた。
さて、ナイトラン、あるいは昼下がりの眠気覚ましに愛用しているのがラジオ。安全性に配慮して片耳イヤホン、これでも賛否両論分かれるところだろうけど(実際京都市の条例はイヤホン完全禁止)、寝落ちするよりはいいかなと思うし、なにより楽しさ倍増。この夜は99のオールナイトニッポン、ラジオ深夜便と来て、明け方からはどこかのFM局を聞いた。
途中高槻で5分休憩してウイダーインゼリーを補給したぐらいで、順調に進んでいく。
箕面付近でR171に号流。西国街道が住宅街の中に入りややこしそうだし、ここからは歩道もそれなりに広いしR171で西宮に向かう。石橋の阪急との立体交差で迷子になりかけたぐらいで、3時20分には西宮の国道2号付近に到着。ここまで来れば、三ノ宮まで15kmほど。余裕で間に合いそうなので、なか卯で休憩することにした。牛丼並と唐揚げ。満腹になる。
20分ぐらい休んで3時40分に出発。2号線を西に進むけれど、足に疲れが見えてくる。海に近いけど六甲山もすぐそば。ちょっとしたアップダウンが続きペースは落ちる。嫌気がさして海岸沿いのR43に出てみると、今度は歩道が頻繁に途切れて回り道をしなければならない。疲労はたまる。
夜は明けて、街が朝焼けに包まれ始めた5時すぎ。神戸港に無事到着。
フェリーに乗ったら貸し切り状態。二等船室には自分含めて二人だけ。エアマットを広げて四時間だけの仮眠を取る。あっという間に眠りに落ちた。
______費用________________
ゴムロープ 500円
防水スプレー(テント) 400円
洗剤、撥水剤 3000円
道具 計3900円
なか卯 牛丼 唐揚げ 370円
ウイダーイン178×3= 534円
食費 計914円
フェリー 1820円
5月19日合計6634円
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